アンティーク家具のへこみキズは、ご家庭でも簡単に直すことができます。

最近、お問い合わせに
「アンティーク家具を使っているのですが、物を当てて天板の角をへこましてしまったので家庭で直すことはできないでしょうか?」

という質問を受けました。

なので、ご家庭でできる、女性でもできるアンティーク家具のへこみキズの直し方をご紹介します。

IMG_2055.jpgアンティークのサイドボードの天板のかどにへこみキズがあります。
へこみキズに瞬間接着剤をうめて直していきます。

IMG_2053.jpg用意するもの

瞬間接着剤
アルテコプライマー(瞬間接着剤の硬化促進剤・・・接着剤が早く固まるようにするものです。とても便利なのであるとよいです。ホームセンターなどに販売されています。)
小さい平やすり  できれば新しいもの(細かい歯のよく削れるものがよいです。古いものだと仕上がりがうまくいきません。)

IMG_2056.jpgまずはひび割れの部分で色がはげているところを
水性ペンで補色する。
必ず薄い色から濃い色で補色していきます。(水性ペンは文具屋さんのものでOKです。)

IMG_2058.jpgへこんでいる部分にアルテコプライマー
をスプレーする。
僕の経験上、あまり家具の塗装には影響はないと思うのですが、必ず見えないところにスプレーして影響がないか確認してください。

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次に瞬間接着剤でへこんだ部分にもって
いく。(少しずつもること)慌てずに少しずつもっていきましょう。

IMG_2060.jpgプライマーをスプレーして接着剤を硬化させる。(30秒くらいで硬化)
そして、また接着剤をもって硬化させる。この繰り返しでへこみの
部分を埋めていく。

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ヤスリで余分な接着剤を削っていきます。
天板に水平に削ること。周りを傷つけないように両サイドに紙テープをはる。

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削っていくと凹んだ部分がまたでてくるので
また接着剤をもって同じようにしていく

IMG_2070.jpg最終的には紙テープをはがして天板と同じ高さにして
削り平らにしていく。
注)慌てず少しずつ削っていくこと。
ツヤがある部分はケンマロンで削ってツヤ消しに
仕上げること。

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IMG_2074.jpg水性ペンなどで補色して完成。

つやがなくなっていたらシュラックニスなどで仕上げる。
シュラックニスの天板の仕上げ方はこちら

今、ご紹介してきた直し方は、大事にしていたアンティーク家具にできた小さなへこみキズをできるだけご家庭でキレイに直せる直し方なので
よりキレイに直されたい方は最寄りのアンティーク家具ショップさんか専門の業者さんで直された方がいいと思います。

ただ、僕は家具、特にアンティーク家具は美術品ではなく道具だと思います。なので、使っていくとキズや汚れは必ずついてくるものなので、家具の「味」としてとられて使っていただければなぁ~と
思います。

これからも直しながら使って頂ける素敵なアンティーク家具をハンドルでご紹介していきますので楽しみにしていてくださいね。