アンティーク家具の天板のキズや輪じみ、汚れをご家庭でも出来るお直し方法のご紹介です。

アンティーク家具のテーブルやチェストのお直しでよくお客様に聞かれるのが天板についた傷や汚れ、輪じみなどのお直し方法についてです。塗装面が硬い現代の家具の塗装(ウレタン塗装など)と違い、アンティーク家具の塗装はシュラックニスなどを使った柔らかい塗装のため傷や輪じみ、汚れがつきやすいものです。しかし、その分、アンティーク家具独特の塗装で手触りがやさしく使っていくと味がでる仕上げです。

なので最初のころはキズや輪じみは気になりますが、それが2年、3年と経つと素敵な自分色のアンティーク家具になりますので気になさらず使って頂きたいものですが

どうしても直されたい方にご家庭でも出来る!(ちょっとコツはいりますが・・・)アンティーク家具のお直しの方法をご紹介します。

 

今回はオーク材やマホガニー材などの艶のある仕上げの家具(ダイニングテーブルやチェスト)のお直し方法です。

 

165.JPGオーク材のアンティークのダイニングテーブルに輪ジミができています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

166.JPGまずはケンマロンでアンティーク家具の塗装面の古いニスを取り除きます。木目に沿って表面のニスを取る程度に輪ジミがある程度とてるまでケンマロンでなぞる。乾いたウエスなどで乾拭きしながら確認してくださいね。

(ケンマロンはホームセンターなどで販売されています。中目~細かい目をお選び下さい。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

167.JPGアンティーク家具の木地までいくとこげ茶色の塗装がとれてしまうのでご注意ください。

もし木地がでてきたら、こちらの直し方で直してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

168-1.jpgアンティーク家具の表面をシュラックニスで塗装します。

シュラックニスは大きなホームセンターやご近所の塗装店さんで販売されています。

筆を洗うためにアルコールもあるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

141.JPG深さの浅い皿などに塗料とアルコールをいれます。

(100円ショップさんなどに販売されています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

169.JPG筆に塗料をつけて塗っていくのですが、器のへりを使い筆についた余分な塗料をとります。筆にボタボタとシュラックニスがついていると家具に塗りにくく塗装面が分厚くなり仕上がりが美しくなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

170.JPGアンティーク家具の天板の端から端まで筆を止めずに一気に塗っていきます。それを続けて家具の天板全体を塗ってください。

(ニスを塗る前に一度、家具の見えない部分などで試しぬりを必ず行ってください。たまに古い塗料(ニス)と反応して上手く仕上がらない場合がありますのでご注意ください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

171.JPG仕上げのアンティーク家具用ワックスです。

アンティークショップ ハンドルのHPでも販売しております。 →

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

173.JPGアンティーク家具の木目に沿ってワックスをスチールウールで塗っていきます。

(ウエス等でもOKですが、スチールウール0000番だとより塗装面が滑らかになります。スチールウールはホームセンターで販売されています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

174.JPG仕上げに乾いたウエスで余分なワックスを取り除き、乾拭きして完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

175.JPG輪ジミがキレイにとれました!!(素敵やん~)

 

 

アンティーク家具はこのようにご家庭でもお直しすることができます。これから年々、何十年と使って頂けるアンティーク家具なのでぜひチャレンジしてみてくださいね。

  Do  it yourself!!

 

素敵なアンティーク家具をどんどんハンドルのHPでご紹介していきますのでお楽しみに~