お気に入りのアンティークのダイニングテーブルに除光液で出来た輪じみを修復する方法のご紹介。

今日は、フランスからやってきたアンティークのダイニングテーブルの修理のご紹介です。

お客様が大切にお使い頂いているフランスのダイニングテーブルの天板にマニュキアの除光液をこぼされてしまい、輪じみができてしまったのでその天板の修理です。
こちらが除光液をこぼされた跡です。
よく見ると塗装の表面が除光液で溶けてしまい浅い輪じみになっています。
テーブルの除光液の跡
まずケンマロンで表明を削ってみると輪じみがほとんど消えました。
あまり強くこすらず少しづつ様子を見ながら削るのがコツです。

表面がきれいに削れたらきれいに乾拭きをします。

次に削ったために少し色が落ちたので、周りの色と合わせるためにステインという補色材で色を合わせていきます。
この色合わせが難しいんですよね~
濃くならないようにするのがコツ。

こんな感じで色が合ってきました。

次はいよいよ仕上げのシュラックニス仕上げ。
刷毛で塗らずにタンポ擦りという昔ながらの手法で何層にも薄くシュラックニスを塗り上げて仕上げていきます。
これもアンティークテーブルの天板は大きな面積なので色むらが出ないようにするのが難しいんです。

薄く回数を重ねて丁寧に塗っていきます。
アンティーク家具の塗装

いい感じに仕上がりました。

こちらが除光液の後、ほとんど跡が見えません。
う~ん、素晴らしい腕、、

最後にアンテーク用のワックスを塗って完成。
ピッカピカです!
アンティークワックス

とてもきれいに仕上がりました。
明日、発送の予定ですので、楽しみにお待ち下さい。

仕上がりがうまく出来ると楽しいですね。
修理が難しいと「僕への挑戦か!?」とワクワクします。笑
やっぱりアンティーク家具の修理は面白いですね!