「アンティーク家具の修復・修理」カテゴリーアーカイブ

フランスからやってきた美しい彫りのあるアンティーク家具の修復の紹介です。

IMG_5721.jpg今日は、出荷予定のアンティーク、オケージョナルテーブルの修復の紹介です。

フランスからやってきた、美しい彫りが特徴のとっても優雅なアンティークテーブルです。

やっぱりこのようなフランスのアンティークはラインが細い脚のデザインのテーブルは人気ですね~

さあ、しっかりとクリーニング、グラツキなどを直した後にシュラックニスを使って最終の仕上げをします。

IMG_5725.jpgケンマロンでアンティーク家具の塗装面の古い汚れやワックス、ニスを取り除いていきます。

ここで丁寧に細かい汚れを落とすことがとっても大事です。

IMG_5726.jpgまずはハケをつかってアンティークテーブルのまく板から塗っていきます。

脚の細部もハケをつかってシュラックニスを丁寧に塗っていきますよ~

ニスを塗っていくとアンティーク家具が息を吹き返していくみたいでとっても楽しいのです。

IMG_5728.jpg天板はハケではなく、ウエスを丸めてタンポずりでニスを薄く何層にも塗っていきます。

ここは熟練の作業が必要になります。
個人的ですが・・・、アンティークテーブルの塗装がきれいに決まるとめっちゃうれしいのです。(笑)

IMG_5739.jpg最後にアンティーク用のWAXを丁寧に刷り込んで完了です。

見た目よりもけっこうワックスがけは力がいるので疲れる~。

修復作業、完了しました!

IMG_5740.jpgとってもピカピカ、キレイにアンティークの修復できました。

もうちょっとでフランスのオケージョナルテーブルがお届けなので、

楽しみにしていてくださいね~

アンティーク家具の天板についてしまったプチプチの跡をご自宅で簡単に消す方法をご紹介します。

「楽しみにしていたアンティーク家具が届き梱包を解いてみたら、家具を包んでいる梱包材のプチプチ(ビニールのプチプチつぶせるもの)の跡が付いてしまっているのですが、なんとか自宅でそのプチプチの跡を消す方法はありませんか?」

という質問があります。

これはアンティーク家具(ダイニングテーブルやチェストの天板など)の通販で特に夏場が多いのですが、プチプチとダンボールで梱包されたアンティーク家具が運送会社さんのトラックでお客様宅に輸送中に、家具の天板の上にものを置いたりしてしまいその重さと夏場のトラックの中の暑さでアンティーク家具の表面の塗装が負けてしまいプチプチの跡がついてしまうことが多いのです。

ここではそんな場合に女性でも自宅でできるプチプチの跡を取り除くお直しの方法をご紹介します。

IMG_3762.jpgテーブルの表面にプチプチの跡がついています。薄いですが見えますか?

それではこの跡を消していきましょう。

6958.jpgアンティーク家具用のワックスを使います。

ここでは英国リベロン社のクリアワックスと細かい目のスチールウール NO.0000番(超極細)、古くなったTシャツなどの毛羽立ちのないウエス(ボロ布)を用意します。

IMG_3776.jpgスチールウールにワックスを付けてアンティーク家具についているプチプチの跡を磨いていくのですが、

コツは、写真のようにスチールウールにたっぷりとワックスをつけて必ず木目方向5~6回ぐらい動かして磨いていきます。

(必ず木目方向に!)

IMG_3778.jpg家具の表面とスチールウールの間にワックスが入っているようにして家具の表面にスチールウールのキズがつかないようにします。

もし家具に失敗してキズがつかないか不安であれば、家具の足元や側面などで一度練習してください。

IMG_3781.jpgシャカシャカとこすります。

力まかせではなく、何回かこすって空拭きして、また消えてなかったらもう一度こすってみる。

この作業を何回か行ってください。

IMG_3783.jpg磨きが終わったらウエスで余分なワックスを取り除き乾拭きしていきます。

IMG_3784.jpgほら、完成しました!

キレイにプチプチの跡を消すことができました~。

IMG_3786.jpgアンティークショップハンドル、シンタローの自宅でできるアンティーク家具修復講座

「アンティーク家具の天板についたプチプチの跡をきれいに直してみよう!」でした。

イエイ。

アンティークのアーコール、スモーキングチェアーの塗装を簡単に直してみました。

今日はずっと雨ですね~

暑い日が続くと、たまには雨が降ってもいいかな~っと思ったりしてしまうのですが、やっぱり晴れがいいものです。
早朝からゆうたろうの野球の試合のお手伝いをしていたのですが、途中から雨が降ってきて残念ながら中止となりました。

相手のチームは名古屋からわざわざ来られたのに・・・、ご苦労様でした。今度は晴天の中、野球をしたいですね~

なので、帰ってからは倉庫でアンティーク家具のお直しをしていました。

IMG_3368.jpg今日は、アンティークのアーコールチェアでも人気の高いスモーカーズチェアです。

まずは、おっさんとアーコールチェアをパチリ☆
う~ん、修復への意気込みが感じられます・・・

IMG_3378.jpg表面の塗装やワックスが剥げてしまっているので、ちょっと古く見えてしまっていますので塗装をし直します。

IMG_3379.jpgまずはケンマロン(ホームセンターなどに売っているスポンジ状の研磨材です。)で表面の古くなったワックスやニスを取り除きます。

IMG_3392.jpg次にシュラックニスをハケで塗っていきます。

キレイに仕上げるために薄くニスを塗っていくのがコツです。
だんだんとツヤが出てきました~

IMG_3397.jpg仕上げにアンティーク用のクリアワックスを塗りこんでいきます。
ハンドルでは英国製のリベロンのワックスを使っています。

IMG_3398.jpgおっ、おー素敵に仕上がりました。

いいツヤでしょ!70年、80年前の家具たちがこんな感じでよみがえっていくんです。

キレイに仕上がるととても感じる僕なんです・・・。

アンティーク家具はこのようにご家庭でも簡単にお直し、修理、塗装のし直しができることもおもしろさの一つなんです。

なんで、僕はいつも倉庫に入り浸りでユキには怒られてばかり・・・(笑)

昔からプラモデルやラジコンが好きだった僕には天職なのかもと最近思っています!

っといいながらたまには経営?もしてがっばっているのですが・・・経営はムズかしい・・・

最後にうれしかったのでパチリ☆

写真で見るとおっさんになったわ~
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アンティークのコーヒーテーブルの淵の破損の補修方法のご紹介です。

__ 2.JPGお客様から「アンティークのコーヒーテーブルの一部が破損してしまったので直してほしい」との依頼がありました。

ハンドルでは、大切にお使い頂いているアンティーク家具を長い間、使って頂きたいのでキズや破損、汚れなどがついたものは修復したり、お直し、また塗装のやり直しなどもさせて頂いています。
今回のアンティークコーヒーテーブルの破損は、テーブルの周りの飾りが何かに当たった衝撃で取れかかっています。

ではこのコーヒーテーブルを直していきましょう。

IMG_3139.jpg天板の部分もヒビが入っており突板が浮いてきてしまっているので、うまくボンドで接着しなければなりません。

IMG_3140.jpgボンドを入れてクランプ(接着したものを力を加えて固定する道具)で固定するのですが、円形なので難しいのです。

なので、5ミリのベニア板を天板の大きさ、形に切り込んで天板を全体に抑える型を作ります。

IMG_3142.jpg木の割れ目にたっぷりとボンドを入れていきます。
カッターの刃の先などを使って隅ズミまでボンドを入れます。

はみ出たボンドは、タオルを水で塗らして固く絞ったもので拭いていきます。(水性の木工ボンドの場合)

はみ出たをボンドきれいに拭いて置かないと家具のIMG_3143.jpg天板とベニア板がくっついてしまうので注意しましょう。

IMG_3144.jpgその型を使いクランプで固定しボンドが完全に乾くまで一日おきます。

IMG_3171.jpgクランプを外すときれいに割れた部分がくっついています。

見た目のヒビは残りますが、手で触っても凸凹感がなくなりました。
あとは、ニスを全体に塗って仕上げて完了です。
キレイに天板の表面が接着できフラットな面ができました。若干、ひび割れの跡は残りますがニスを塗って仕上げればキレイな天板に修復できました。
これからもアンティーク家具として十分にお使い頂けるようにお直ししましたので可愛がってくださいね。

お客様が大切にお使い頂いていた、アンティークのサイドボードの天板についてしまった輪ジミをとってみました

GWはみなさん、いかがお過ごしですか~?

僕らはしっかり仕事をしています。
今日は、わざわざ神戸からアンティークのサイドボードを見に来ていただいたお客様もいらっしゃたりと店内はバタバタしていました。
遠くから来ていただいて本当に感謝です。どうもありがとうございます。

IMG_2913.jpgさて、今日はいつもハンドルをかわいがって頂いている東京のお客様からのアンティークサイドテーブルのお直しをご紹介します。

アンティークのサイドテーブルに輪ジミがついてしまったので、きれいに直してほしいとのことです。

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家具を見てみると、とっても大切にお使い頂いているようですが、何かの輪ジミがついてしまっています。
では、これを直していきましょう。

IMG_2918.jpgまずは、ケンマロンで天板全体の表面のヨゴレを古いニスやワックスを取り除いていきます。

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削ったホコリをきれいなウエスで取り除きます。

IMG_2928.jpgシュラックニスを天板全体にハケで塗っていきます。

IMG_2931.jpg仕上げにリベロン社のアンティーク用のクリアワックスで仕上げます。

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ワックスを全体に塗った後に、きれいなウエスで乾拭きしていきます。

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とってもきれいに仕上がりました。
これで輪ジミもなくなりました。
家具は道具なのでどうしても使っていくとキズや輪じみ・汚れはつきものですが、このように直しながらお使い頂けるのもアンティーク家具ならではなのです。

IMG_2921.jpgアンティークってすごいですね~イエイー

ちょっと疲れ気味の顔です・・・。

IMG_2907.jpgさて、昨日はお休みを頂いて、ゆうたろうの野球の試合の付き添いに兵庫県淡路島まで行ってきました。
中学硬式野球の関西大会で全34チームのトーナメント戦です。
硬式の野球のグランドが6面とれるすばらしい公園の中での大会です。

今日勝ったら、無理して泊まろうかなぁ~・・・とも思っていたのですが・・・、
なんとなんと1対16のコールド負け!の完敗でした。
「アジアの大砲」ことゆうたろうはライト前のクリーンヒットを含む2打数1安打、本当は柵越えを見たかったのですが・・・

やっぱり関西の壁は厚かった?のでしょうか?一度落ちるのもいい勉強です。
すぐに明日から練習みたいですが、ぜひ来年はリベンジしてくれよ~

IMG_2909.jpg大好きな野球をもっとうまくなりたい思いで一生懸命やっている丸刈りの子供たちをみると、僕ももっと仕事がんばらなあかんなぁーと感じます。
そんな楽しいGWのお休みでした。

4番ライト、水野くん。がんばれよー

ご家庭、ご自宅で簡単に、女性でも出来るアンティークのアーコールチェアーの塗装の直し方をご紹介します。

アンティークショップ ハンドルでも人気のアンティークのアーコールチェアーですが、家具として使っていくとどうしても塗装は剥げてきてしまいます。

それはそれで味が出てきて素敵なのですが、やっぱりツヤがあるキレイなアーコールチェアーが好きと言われる方もいます。
なので、ご家庭やご自宅で女性の方でも簡単にできるアンティークのアーコールチェアーの塗装の直し方、再塗装の方法をご紹介いたします。

IMG_2788.jpg5~6年ほど使われたアーコールのフープバックチェアーです。
座面や背もたれの塗装は剥がれ、キズが目立っています。
このチェアーの塗装を再塗装してみます。

IMG_2789.jpgケンマロン(ホームセンターで販売されています。)で座面や背もたれの部分の古い塗装や汚れを取り除きます。細かいところまでも気にせずに大体でOKです。

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IMG_2791.jpgティッシュやウエスで削り取ったホコリをきれいに取り除きます。

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次にシュラックニス(以前の家具の直し方で紹介しています。)を塗っていきますが塗装面がベタベタにならないようによくハケを容器でしごいてから塗ってください。
特に、背もたれのバーの部分などはハケにニスが多く付きすぎていると余分なニスが垂れてくるのでご注意下さい。慣れない場合はニスを薄めに塗っていくことがキレイに塗れます。

初めての場合は目立たない脚の方から塗って練習していくといいです。失敗してもまたケンマロンで削ってニスを塗ればいいだけなので大丈夫ですよ。

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グッとハケを容器に押し当てて余分なニスを落としてから塗っていきます。

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ニスが垂れないようにうすめに塗ってください。

IMG_2799.jpgニスを塗った後に、塗装面を強くするためにラッカースプレー(クリアのツヤあり)を軽く塗ります。(ラッカースプレーはホームセンターなどで販売されています。)

IMG_2800.jpg家具の塗装面から15~20センチくらい離した距離でアーコールのチェアーの全体に吹き付けていきます。初めてでわからない場合は、目立たない脚元からやって見てください。そんなに難しくないですよ~

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どれだけ塗っていいかわからない場合は、見えない脚元から塗ってください。

IMG_2803.jpg最後の仕上げにアンティークのクリアWAXをウエスで塗っていき、乾いたウエスで乾拭きして完了です。

IMG_2804.jpgどうです!ピカピカになりました。
我ながら見事な仕上がり!

アンティークのチェアーはこうやって直しながら使っていくのもとっても楽しいのもです。
ピカピカのアンティークが好きな方もいれば、塗装が剥げた状態のアンティーク家具の方が好きな方もいます。僕も最初、アンティーク家具を使いだしたころは、ピカピカのアンチック家具が好きだったのですが今ではちょっと塗装が剥げたころが好きになってしまいました。自宅で使っているアンティークのアーコールクエーカーチェアーもいつも塗れたタオルを引っ掛けてしまうので背もたれの部分がつや消しになってしまいました
。でも、とってもかっこいいイスになっているんですよ!

家具は飾り物ではなくて道具として使うものなので、使う人の生活スタイルによってその家具もキズや汚れも変わってきます。
こうやって直しながら使っていくとさらに愛着がわいてきます。ぜひぜひ自分で補修しながらよりかわいがって自分だけのアンティーク家具に育てていってください。

IMG_2798.jpg今日は、あわら市のお客様宅に家具のお直しに伺ってきました。
こんな素敵なところがあるんですね~
風車があって、海も見えました。
とっても気持ちのいい風が吹いていましたので、あ~ウインドがしたくなってきた~

今年はセイルとボード、買っちゃおうかなぁ・・欲しいなぁ・・・

アンティーク家具のガラス破損はほとんどの場合きれいに直せます。

「アンティーク家具を使っているのですが、ガラスキャビネットのガラスが割れてしまったのですが直せますか?」

という質問を受けますがほとんどの場合はきれいに直すことができます。

IMG_2773.jpg先日もイギリスからコンテナ便で入荷してきたアンティークのライティングビューローのステンド扉部分が小さく割れていました。

現地の専門の職人がコンテナに家具を隙間なくつめていくのですが、それでもたまに破損することがあります。

IMG_2772-3.jpgこのようなステンドのガラスの場合は専門の職人がケイム(鉛)部分を一度溶かしてガラス部分を入れ替えていくのですが、
クリアガラスの部分は新しいクリアガラスと取替え、色が付いた型ガラスの部分の場合はアンティークのステンドグラスのパーツでよく似た色を選んで取り替えていきます。

←の部分ですが、小さな割れがあります。

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ガラスを取り替えてキレイになりました。

このように直しながら使えるのもアンティークの良さでありおもしろいところでもありますので、ハンドルのアンティーク家具は大切に長い間安心してお使い頂けます。

IMG_2765.jpgPS お笑い好きのさくたろうが行きたいというので行ってこようと思います。
   けっこうお高いのね~

完全に折れたアンティーク家具の脚をお直ししました。

アンティークキャビネットの脚が折れた場合の修復方法をご紹介します。

 

アンティーク家具の輸送中に残念ながら、キャビネットやチェストの脚が衝撃で折れることがたまにあります。そんな場合でもしっかり修復、お直しすればアンティーク家具は折れたキズもほとんど目立たずに蘇ります。

今回はお客様宅に宅配便にて輸送中の際にフランスのアンティークチェストの脚が折れてしまったので修復、修理してきます。

 

204.JPGアンティークチェストの後ろ脚が完全に折れています。

うわ~ショックですね~、しかし、こんな困難なお直しがアンティーク職人シンタロウの腕が鳴ります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

205.JPGまずは木工用ボンドで折れたアンティークチェストの脚を接着します。

このときちゃんと隙間なく接着できるか調整します。最初の調整が仕上がりを決めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

206.JPGハタガネで脚の四方を締めて、ボンドが完全に乾くまで1日おきます。

しっかりと隙間なく締めるのがコツです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

207.JPGはみ出たボンドは水で濡れたタオルで拭き取ります。

ちゃんと拭き取らないとあとが汚くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

208.JPGボンドが完全に乾いてからハタガネを外し、アンティークの折れた脚の強度を増すために細い頭のビス(スリムビス)を打ち込んでいきます。

残ったボンドもケンマロンで削ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

209.JPGビスの頭を隠すために、アンティーク家具用のロウを埋め込んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

210.JPGチェストの折れた脚の切れ目をアンティーク家具用のステインで補色していきます。

このぼかし方が技術の見せどころなのです。素敵~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

211.JPGアンティーク家具用ステインが乾いたら、先日のテーブルの天板の補修と同じようにシュラックニスを塗っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

212.JPG最後の仕上げにアンティーク家具用のワックスで仕上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

213.JPGどうですか!完璧に修復、修理できました。

う~ん、素敵やん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

215.JPG完全に折れたアンティーク家具のチェストが修復できました。

このようにアンティーク家具は少しの傷や破損はほとんど熟練の職人によって修復されて、いろんな方に使われ愛される家具なのです。

これからもハンドルのHPで素敵なアンティーク家具をご紹介していきますのでお楽しみに~

 

 

アンティーク家具の天板のキズや輪じみ、汚れをご家庭でも出来るお直し方法のご紹介です。

アンティーク家具のテーブルやチェストのお直しでよくお客様に聞かれるのが天板についた傷や汚れ、輪じみなどのお直し方法についてです。塗装面が硬い現代の家具の塗装(ウレタン塗装など)と違い、アンティーク家具の塗装はシュラックニスなどを使った柔らかい塗装のため傷や輪じみ、汚れがつきやすいものです。しかし、その分、アンティーク家具独特の塗装で手触りがやさしく使っていくと味がでる仕上げです。

なので最初のころはキズや輪じみは気になりますが、それが2年、3年と経つと素敵な自分色のアンティーク家具になりますので気になさらず使って頂きたいものですが

どうしても直されたい方にご家庭でも出来る!(ちょっとコツはいりますが・・・)アンティーク家具のお直しの方法をご紹介します。

 

今回はオーク材やマホガニー材などの艶のある仕上げの家具(ダイニングテーブルやチェスト)のお直し方法です。

 

165.JPGオーク材のアンティークのダイニングテーブルに輪ジミができています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

166.JPGまずはケンマロンでアンティーク家具の塗装面の古いニスを取り除きます。木目に沿って表面のニスを取る程度に輪ジミがある程度とてるまでケンマロンでなぞる。乾いたウエスなどで乾拭きしながら確認してくださいね。

(ケンマロンはホームセンターなどで販売されています。中目~細かい目をお選び下さい。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

167.JPGアンティーク家具の木地までいくとこげ茶色の塗装がとれてしまうのでご注意ください。

もし木地がでてきたら、こちらの直し方で直してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

168-1.jpgアンティーク家具の表面をシュラックニスで塗装します。

シュラックニスは大きなホームセンターやご近所の塗装店さんで販売されています。

筆を洗うためにアルコールもあるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

141.JPG深さの浅い皿などに塗料とアルコールをいれます。

(100円ショップさんなどに販売されています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

169.JPG筆に塗料をつけて塗っていくのですが、器のへりを使い筆についた余分な塗料をとります。筆にボタボタとシュラックニスがついていると家具に塗りにくく塗装面が分厚くなり仕上がりが美しくなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

170.JPGアンティーク家具の天板の端から端まで筆を止めずに一気に塗っていきます。それを続けて家具の天板全体を塗ってください。

(ニスを塗る前に一度、家具の見えない部分などで試しぬりを必ず行ってください。たまに古い塗料(ニス)と反応して上手く仕上がらない場合がありますのでご注意ください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

171.JPG仕上げのアンティーク家具用ワックスです。

アンティークショップ ハンドルのHPでも販売しております。 →

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

173.JPGアンティーク家具の木目に沿ってワックスをスチールウールで塗っていきます。

(ウエス等でもOKですが、スチールウール0000番だとより塗装面が滑らかになります。スチールウールはホームセンターで販売されています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

174.JPG仕上げに乾いたウエスで余分なワックスを取り除き、乾拭きして完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

175.JPG輪ジミがキレイにとれました!!(素敵やん~)

 

 

アンティーク家具はこのようにご家庭でもお直しすることができます。これから年々、何十年と使って頂けるアンティーク家具なのでぜひチャレンジしてみてくださいね。

  Do  it yourself!!

 

素敵なアンティーク家具をどんどんハンドルのHPでご紹介していきますのでお楽しみに~

 

 

 

 

 

 

 

 

アンティーク家具の、ご家庭で出来る簡単なお直し方法をご紹介します。

103.JPGアンティーク家具は塗装が昔ながらのニスやワックスで仕上げているものが多く、現代の家具の塗装よりキズや熱、汚れには弱いものです。でも、その代わりにアンティーク独特の風合いがあり、汚れやキズが味となっていく仕上げになっています。

しかし、せっかくのアンティーク家具を購入されてすぐに傷がついてはショックですね~。ぼくも大好きなものを買ってすぐに傷がついてしまったらショックでしばらく凹みます・・・。ヨーロッパの方などは、わざと家具にキズや輪じみをつけたりしてアンティーク家具を楽しんでいるんですよ。かっこいいですね~

 

でも、少しでも直してみたい方に、今日はご家庭で簡単にできるアンティーク家具のお直しの方法をご案内します。

 

 

例えば、テーブルの天板にこのようなひっかきキズがついてしまったら、

←「あーーー、せっかくのアンティーク家具に傷がーーー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

104.JPG一番簡単で誰でもできるのもが文具屋さんに売られている水性ぺん。

僕は製図用のコピックっという水性ペンを使っています。コピックはちょっと大きめの文具屋さんには大抵おいています。ダーク色の家具なら049番がオススメです。(僕の経験上ですが・・・)

シンナー系の補修用のマジックを使うと、もともとのアンティーク家具の塗装が溶けてしまいますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

105.JPGまずは傷にペンを入れて指でぼかしていきます。

薄いナチュラル色の家具の場合は、うすい色~濃い色の順番に水性ペンを入れていってください。

注意点として、いきなり濃い色を入れてしまうと家具の色より、傷に入れた水性ペンの色が濃くなってしまいます。

ほとんどの家具の傷はこれで目立たなくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

111.JPGその後、もっとよく仕上げたい場合はハンドルのHPでも販売しているアンティーク家具用のワックスを使います。

 

濃い色ダーク系の家具はこちらのワックス(ダーク色)

アーコール家具などのうすい色のナチュラル系・椅子などの家具はこちらのワックス(クリア色)

パイン材の家具はこちらのブライワックス

をお使いください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

107.JPG傷のところにアンティーク用ワックスを細かい目(#0000)のスチールウール(ホームセンターさんなどで販売されています。)で木目に沿って軽くなじませます。

ワックスが傷の中まで入り込み、より目立ちにくキレイに仕上がり、つやも出てきます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

108.JPGあとはキレイなウエスで乾拭きして出来あがりです。

アンティーク独特の艶がでてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

109.JPGどうですか?どこが最初にあった傷かわからなくなりました。

すごいでしょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

110.JPGアンティーク家具は女性でも簡単にお直しが出来る家具です。でも、家具は置物ではなく道具なので生活で使っていくと傷や汚れはつきもので、最初は気になりますが使っていくとだんだんと何とも言えない味となってきます。

あまり傷に気になりすぎて神経質にならずにぜひ、傷や輪じみがかっこよくなるような味のある自分だけのアンティーク家具にしていってくださいね。

Lets try  repair antique!!

シンタロウ.アンティーク補修講座でした~。

 

僕のお店のHPです。よかったら見てくださいね↓

★イギリスやフランスのアンティーク家具は、キレイで安心のアンティーク家具ショップ Handle ハンドルをご利用ください。

★オーダー家具とオーダーキッチンは、 天然木のインテリアショップ シャルドネ福井、シャルドネ金沢をご利用ください。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

 

空間スタイリスト「水野 友紀子」のブログはこちら→「アンティーク家具ショップ Handleオーナー日記
 
シャルドネ福井、シャルドネ金沢のスタッフブログはこちら→「showhinkanスタッフブログ
 
アンティーク家具ショップ ハンドルのスタッフブログはこちら→「Handle  note」